11月8日 母が高齢者住宅に入ったら、私はこの家に住むことや、数日だけ住むことすらできなくなるだろう。
92歳の母、行動はおぼつかなくても、家の中のことはたいてい自分でやっている。掃除も洗濯も食事の後片付けも。トイレだって介助なしに行ける。しかし、次第にほんの少しずつ怪しくなっている。
もし、高齢者住宅に入ることになれば、今同居している私がこの家に住む必然性が小さくなる。高齢者住宅に入るということは、治療をするのではないので、体の調子がよくなって帰ってくるということはない。出たら、出たきりになるのだ。
今のようにショートステイに1週間預けるのとは本質的に違う。ショートステイであれば、ショートステイ明けには家族が再び揃う。たとえ1週間家を空にしても、ショートステイが終わってから、冷蔵庫のスイッチを入れ、家の中を掃除機かけ、布団を日光にあてて、それまでの生活を再開させればいい。
しかし、この家に母が帰ってこないのであれば、この家で私が生活することはできなくなるように思う。こわいこと。
普段は広島に住んで、たまに益田にやってくるということすらできなくなるかもしれない。家というのは人間が居住しないとすぐに傷む。何か月か留守した家に帰ってきて、冷蔵庫のスイッチを入れて、部屋に掃除機かけて、ふとんを日光にあてて、数日過ごすということができるだろうか。できそうにないなあ。
これはこわいことだ。そんなのいやだな。どうしたらいいのか。そうなったときに考えればいいかもしれないが。想定してみるだけでもこわいなあ。どうしたものか。
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