5月15日 庭の草取り。少しばかりやった。ゴム引き手袋していても、ドクダミのにおいは手のひらにしみついてしまう。今日出来たのはほんのわずか。ひろい庭のほんのわずか。
単身赴任介護とえらそうに言っても、私は単身ではなかった。母のいる家にやってきているので、この家に私ひとりではなかった。
ところが骨折で入院してしまうと、この広い家に私ひとりになってしまった。食事を用意するのは私ひとりぶん。つまりゃあせん。つい手抜きになってしまう。味噌汁なんぞひとり分を作る気もしない。
家事も全部私がしなきゃあならん。介護なんだから当たり前と人はいうだろう。これは大変なことなのだ。
こんなこころがけではよくないと反省したので、玄関下駄箱の花瓶にバラを活けた。庭に一本咲いていたバラを切ってきた。こういうの、母はちゃんとやっていた。
夕方になって、洗濯もした。夕陽が差し込む中、洗ったばかりの衣料をひらいて、干す。これも母がやつてくれていた。
庭の草取り。少しばかりやってみた。ゴム引き手袋していても、ドクダミのにおいは手のひらにしみついてしまう。今日出来たのもほんのわずか。ひろい庭のほんのわずか。こんなことではきれいにならない。母は不自由な体で地道にコツコツきれいにしていてくれた。なぜ私にできないのか。
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