9月14日 創作民話ひきだしばあさん
家族が寝静まった午前3時ぐらいになると、家のあちこちの引き出しを開いたり、閉じたりする音がし始める。2階には誰も寝ていないはずなのに、2階のカラーボックスや整理ダンスも引いたり閉めたりしているようだ。
子供たちは眼が覚めて眠れないというので、主人は2階に向かって話しかける。「もう、夜が遅いから、明日にしんさいや」するとしばらくの間物音がしなくなる。
しかし、15分もしないうちにまた始まる。時には引き出しを打ち据えるような音もする。鳴りやまない。
朝になってよく考えると、この現象が起きるのは、朝から何か用事があって、そのための道具をとりそろえていないままに寝込んだ日にそんなことがおこる。
寝る前にひととおりの道具を取り揃えて、大ぶろしきに包んで、しっかり結わえておく。そうすれば、夜中にこんな現象は起きない。
コメント