1月9日 理系の私は思う。あの世なんてのはありません。無です。今のうちにやれることが全部です。
正月9日 年が改まり、嫌なことは忘れ、さんさんと輝く朝陽を浴びて、新しいスタートを切ることができると思いきや、神様はそんなに甘くなかった。
訃報。そうだね。来るんよ、やってくるのだ。
どうしようもないと思う。私にできることなんか何もない。葬儀に行ったとしても何にもならない。そんな。
どんな風に思っていた人であれ、なくなってしまっちゃあいかんよ。生きていてこそ、歯向かっていけるのに。
訃報ばっかり入ってきていけん。自分だけでも強く生きようと思う。
無茶やってええんよ。
理系の私は思う。あの世なんてのはありません。無です。怖いけど何もなくなります。なら、今のうちにやれるのは全部です。そしたら何をすべきか自明のはずだ。
深夜11時30分。家人はもう寝ている。そうだ。インターネットがつながっている。この時間にリアルに話ができる人。渇望。いないかなと思っう。LINEの友達に電話してみる。応答なし。そりゃあそうだ。そんな時間。彼にも日常の生活がある。
いやあ、そうだとしたら、誰にもコンタクトできぬ。その現実だけが迫ってくる。誰もおらん。